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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第8章 小さな小さな披露宴




アイツらが帰って、
急に静かになった店を二人で片付ける。

アキさんが、
皿を洗う手を止めて言った。

『一静さん、』

『ん?』

『私、故郷を捨ててこの町に来たから
幼馴染みとか友達とか、いないでしょ。
だから、
一静さんのお友達の心遣い、
すごく、嬉しかった。』

『うん。』

『ここで生きていっていいんだ、って
やっと実感出来た気がするの。

この町のことも、
一静さんのことも、
もっと知りたい。

一静さんを取り囲む世界を、
これから私にも
少しずつおしえてくれる?』


…アキさんの心が、
前を向いた瞬間だった。

花巻、岩泉、そして及川。
お前らのおかげだよ。

何度言っても言いたりないな。

本当に、ありがとう。


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