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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第8章 小さな小さな披露宴




彼女の目隠しをはずす。

『いっせいさん…ありがとうございました。』

『いや、あの、その…
お礼を言われるようなことだったかどうか…』

『いいえ。おかげで私、
ちゃんと自分の気持ちを
伝えられたような気がしてますもの。』

『お役に立てたのなら幸いですけど…』

俺としては、それしか言いようがなくて。

『あの、俺、帰りますね。』

『…朝まで、一緒にいて下さい…』

『でも…』

『むしろ、私からのお願いです。
今夜は一人にしないでほしい…
ご迷惑じゃなければ、そばにいて下さい。
もうバスもありませんし。』

…そんな成り行きで、
結局朝まで彼女と過ごし、
そのまま店から仕事に行った。

俺が仕事に行ってる間に
彼女が洗濯をしておいてくれたので
そのまま仕事帰りに取りに行き、
そのまま飲みながら飯を食って、
またバスに乗り遅れてしまい…

それを何度か繰り返すうち、
俺は自分のアパートには
ほとんど帰らなくなってしまった。

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