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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第27章 ウェディングプランナー



『よし、そんじゃ、次、早瀬ちゃん。』

木兎さんがこっちを向く。
優しくて強い、輝く目力。
木兎さんの言うことなら、
何でも頷いてしまいそう…

『早瀬ちゃん、
俺達みんなの大事な日を
最高の1日にしてくれてありがとう。

恋人同士が家族になって、
子供達もこーんなに増えて、』

ゲスト席を見る。

ほんとだ。
私が出会ったときは、
"新郎新婦"のお二人づつだったのに
その二人づつが
こんなにたくさん集まって
子供達も増えて…

『その全部を繋いでくれてるのが
早瀬ちゃんなんだよ。
もう、俺達はみんなそれぞれに幸せだから
今度は、早瀬ちゃんの番だ。

黒尾は、いい男だよ、
俺の次の次の、次に。』

『おい、俺、随分、下だな?』

黒尾さん、すかさず突っ込む。

『しょーがねーじゃん、
木葉と赤葦は外せねぇんだもん。』

木兎さんは、またも気にせず。

『つまり黒尾は…まぁまぁいい男だからさ。』

もはや、黒尾さんも笑ってる。
…仲間、だもんね。わかってるんだよね。

『早瀬ちゃん、黒尾を頼む。』

…え?私、頼まれる方?

『おい、ちがくね?』

黒尾さんも首をかしげてる。

『いいんだって。』



『こいつ、頼られるの好きなくせに
自分は甘え下手で、時々、腐るだろ?』

?!

『だから早瀬ちゃん、
うまいこと甘えたり、甘えさせたりして
黒尾を安らがせてやってほしいんだ。』

木兎さん…

『クッソー。やっぱりカッコ良し男か(笑)
勝てねぇな!』

黒尾さんも
完敗の顔をして木兎さんを見てる。

『ほんじゃ、早瀬ちゃん、この先ずっと、
黒尾の心の真ん中の"大切な家族"でい続ける、
…って、誓ってくれっかな?』

なんて優しい誓いの言葉。
やっぱり木兎さん、スターだ。
誰も追い付けない、明るい星。
みんなの、道しるべ。

『今の私では、まだまだだけど…
いつかそんな存在になれるように
黒尾さんを大切に愛することを、誓います。』

『よーし、俺の任務はこれで完了っ!!
あとは武田せんせー、よろしくっ!!』

私たちに…というより
席につく木兎さんに、大きな拍手が湧く。

黒尾さんとは違った意味で
木兎さんと知り合えて、よかった。

私、
ウェディングプランナーをしてて、
本当に、よかった…

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