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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第27章 ウェディングプランナー



俺?俺が変わったんだろうか?

『大将、タイプの女って、
そう簡単に変わるもんかな?』

『そりゃ、そうだろ。こっちも毎日
歳、重ねたり経験積んだりしてんだから。
女の好みも変わるに決まってら。』

『大将も、変わった?』

『俺?
俺は、ストライクゾーンが広がった。
昔はグラマーな20代がよかったけど、
ほら、こっちも、ハゲるわ腹でるわ、
アソコもそうそう何度も勃たねーし(笑)
もう、10代も60代も、貧乳も巨乳も
濡れればOKよ。』

『…ほぼ、誰でも、か(笑)』

『あぁ。世の中、獲物だらけ。
街、歩くだけでワクワクすんぞ(笑)』

『エロおやじ。』

『褒め言葉、だな。でも、』

大将は、自分でお湯割りを作りながら
しみじみ、言った。

『"一緒にいたい"っつーのと
"一緒に生きたい"っつーのは
似てるようで、全然違うんだよなぁ。

会いたい、とか、帰したくない、とか
ヤリたい抱きたい、とかいう
そういう衝動とはまた別物。

そいつとの普通の日常が自然に思い浮かぶ、
っていうか。』

…今さらだけど、
トーコとは、非日常しか思い浮かばなかった。
ホテルで抱き合うこと。
遠くに旅行に行くこと。
旅先でいちゃつくこと。
そんなことはたくさん思い浮かぶのに

例えば、
ゴミだしてから出勤、とか
家事を分担して共働き、とか

親に会うとか子育てするとか

そういうことは、
一切、考えないつきあいだった。
多分、トーコも
俺にそんなことは求めていなかったし。

『経験者の言葉は説得力あるな。』

『だろ?
せっかく三回も結婚離婚してきたんだ、
説教くらい、たれさせてくれ(笑)』

…強い人だ。
失敗を恐れず、目の前の気持ちに
何度でも素直になれる強さ。

相手の人生を迷いなく受け止める、
懐の深さ。

それに比べたら、
俺は、まだまだ意気地なしだ。

男の経験値ってやつは
カッコつけてるばっかじゃ
簡単にはあがんねーな。

大将はもちろん、

遊びも仕事もたっぷりやって
家庭にサラリと帰っていける
トーコの旦那も。
…今は素直にそう思える…

あんだけ夏希とケンカしても
ケロリと一緒に暮らしている夜っ久んも。

みんな、俺よりずっと"男前"だ。

『ごちそうさん。』

『あぁ、またな。
今度は彼女も連れて来な。』

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