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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第7章 メモリアルフォトアルバム



それぞれの仕事で駆け出しの新人の俺達。

休みはなかなかあわないけど、
それでも時間をみつけては、
お互いのアパートを行き来する。

『そういえば、
今月のアムアムに及川君が載ってたよ。』

『あ、それ、俺も店で見た!』

『懐かしくなって、卒アル探してきた。見る?』

『見る見る!うわぁ、なんか恥ずいなぁ。』



…なつかしい顔。

『及川、どの写真も全部キメ顔で笑える~。』

『それに比べて岩泉君!
どれも眉間にしわ寄ってて、怖っ(笑)』

『まっつんなんか、先生並みの貫禄やん。』

『貴大は、この頃からオシャレだね~。』




…なつかしい風景。

『あー、この自転車置き場!
雨が降ると、雨漏り、ひどかったよな。』

『ねぇ、ここで、
及川君と岩泉君が大喧嘩したの覚えてる?
止めに入った貴大まで殴られて、
女の子達は集まってくるし、
大騒ぎだったよね。』

『この銅像!金田一が自転車で激突してさぁ…』


…次々と、思い出がよみがえってくる。


『この校舎裏で、貴大が告白してくれたね。』

『そうそう。1年の夏休みの補習の後。』

『あー、美術室!ここで初めてキスしたよね。』

『一緒に帰る約束してたのに
アキがなかなか来ないから
美術室に迎えに行ったら、
アキ、一人で石膏像のデッサンしてたんだよな。
なんか、その像が裸っぽくて、
それ見てたらムラムラしちゃってさ…
俺って、アホだよな。』

『私のファーストキス、
そんな理由で奪われちゃったの?!』

顔を見合わせて、大笑いする。

『でも今は、純粋に、アキとキスしたい。』

…不思議な感覚だ。
高校生の頃から時間をワープしてきたような。

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