第7章 メモリアルフォトアルバム
そんなわけで、
アキはそれから毎月1度、
俺の練習台として店にやって来るようになった。
高校の頃からかわいかったアキだけど、
俺の手でさらに変身させてあげられるのが
とても誇らしくて。
高校の頃と変わらない、
俺が大好きだったアキの笑顔を
鏡越しに見られるのが嬉しくて。
そして、今さらだけど、
あんな風に別れてしまったことを
つぐないたくて。
『もう一回、俺とつきあってくれないか?』
そう告白したのは、
やっぱり鏡越し。
鏡の中のアキは
最初はビックリした顔をしてたけど、
すぐに俺の大好きなあの笑顔を見せてくれて、
俺たちはもう一度、
恋人同士になった。