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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第7章 メモリアルフォトアルバム



簡単に言えば、
遠距離恋愛+環境の変化。

遊びたい盛りの俺の周りには
美容師を目指す派手で賑やかな仲間が
たくさんいて、

一方のアキは、
東京の美大に進学したものの、
個性的な芸術家の卵たちの中で
自信を失いかけていた。

アキが、
理想と現実の間で思い悩み、
ふさぎこんでいく様子が、
遊びに夢中の俺には重たすぎて…

電話やメールの返事がだんだん億劫になり、
やがて、アキからの連絡もこなくなり、
…という、自然消滅だった。

『今は、ご覧の通り、元気だよ。
でも毎日バタバタしてて
自分のこと構う暇がなくて…
せっかく貴大と再会できたのに、
ボッサボサでかわいくなくて、ごめんね。
でも、むしろ練習台にはちょうどいいかも。
全部まかせるから、遠慮なく、どうぞ!』

高校の頃とかわらない、
明るい声にほっとする。

『よーし、じゃ、ハサミ入れさせてもらうよ。』

…三時間後。
無造作な1つ結びだった真っ黒な彼女の髪は、

肩より少し短めで手入れしやすいスタイルと
明るめのブラウン、さらに
スペシャルトリートメントとヘッドスパも施した
つややかで軽やかな輝きまで加わっていた。

『わぁ、なんか、自分じゃないみたい!
貴大、すごいね!!』

はしゃぐアキの声を聞き付けて、
オーナーがひょこっと顔を出す。

『お、美人さんだねぇ!
アキちゃん、だったっけ?
よかったら、また練習台になってやってよ。』

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