• テキストサイズ

ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第2章 スペシャルウェディング


アキとの出会いは
2年前の冬。

夜勤明けの工場からの帰り道、
自販機で熱いコーヒーを買って
いざ飲もうとした時に
『ドンッ』と後ろから衝撃が。

振り返ると、
倒れた緑色の自転車と
不自然なポーズで立っている
女の子がいた。

白いふわふわの帽子があったかそうで…
なんだか、たんぽぽみたいに見えた。

『す、すみません!怪我とかないですかっ?』

『俺は大丈夫だけど…そっちは?』

『よかった…あ、コッチも大丈夫みたい。』

彼女が不自然なポーズだったのは、
片手に提げた段ボールを
抱えるように守っていたからだった。

『自転車は大丈夫?』

『あ、自転車は…』

自転車を起こそうとしゃがんだ彼女。
緑色の自転車にふわふわの白い帽子が近付くと

…ほら、たんぽぽだ…

夜勤あけで少しボーッとした頭の俺には
やっぱりそう見えた。


その時、『たんぽぽ』が叫んだ。
『ああっ、コーヒー、こぼれちゃってる!
お詫びさせて下さいっ!』

…彼女に引きずられるように連れていかれたのは、
すぐ近くにある落ち着いた雰囲気の喫茶店だった。

/ 1378ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp