• テキストサイズ

ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第2章 スペシャルウェディング




~玄関のドアを開けると、
コーヒーのいい香りがする。

『お帰り~。後輩君の結婚式、どうだった?』

アキがスリッパをパタパタいわせながら
顔を出した。
俺は引き出物の袋を渡し、靴を脱ぐ。

『うん、西谷らしくてよかったよ。
久しぶりにみんなにも会えたし。』

『そっかー、よかったね!
ね、これ、中、見てもいい?』

『もちろん。
なんか甘いもん入ってたみたいだから
食べたらいいよ。』

アキは、キラキラした大きな紙袋から
1つづつ中身を取り出している。

『アハハ、何これ。特注したのかな?
"家庭円満Tシャツ"?おもしろ~い。
まぁ、なかなか着れないけど。
…でも、パジャマならいいかな?』

『アキもそう思う?』

おんなじこと、考えるんだな。
俺は嬉しかった。

『あ、引菓子はバームクーヘンだ。旭も食べる?』

『うーん、俺はコーヒーだけにしようかな。』

『気持ちよく酔っぱらってるなら、
アイリッシュコーヒーにしてあげようか?』

『これ以上酔っぱらったら、
俺、何するかわかんないけど…いい?』

西谷の幸せそうな顔を見たからか、
ついそんなことを口にしてしまう。

『俺、バームクーヘンよりアキを食べたい…』

アキは、口下手な俺に
そんなことを言わせてしまうような、
俺のぬくもりだ…~


/ 1378ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp