第27章 ウェディングプランナー
あぁ、やばい。
好き嫌い以外の
他人への興味は
久しぶりの感覚で。
この横顔の向こう側を、
弱音を吐く心の中を
覗いてみたい。
どんな弱さが、
どんな強さが、
あるのだろう。
…ううん、違う。
正直に言う。
そんなご立派な想いじゃなくて。
路地裏で仔猫を見つけたような、
そんな気分に近い。
寂しくない?
触ってみたい。
連れて帰りたい。
でも、飼われるより
外で自由にいる方が好きかな。
…つまり、
少し弱ってるから気になって
甘えさせてあげたい、的な、
女の本能。
口に出したら、
まんまと噛みつかれそうだけど(笑)
ホントに、そんな感じで。
まさに
"興味"がわいた。
"興味"が
"好意"になったら、
どうしよう…