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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第27章 ウェディングプランナー



彼女…トーコは、
俺の上司の奥さん、だ。

三年前、初めて出会った。

夫の上海への単身赴任にあわせて
奥さんも東京を離れ、
実家のある神戸に戻って
友達とセレクトショップを
共同経営するという。

『誰か、引っ越し手伝ってやってくれないか?
俺の方が先に出発してしまうもんだからさ。』

送別会の場の雑談でそんな話になり、

そこにいた中で
一番若手で、
一番暇そうで、
一番体力がありそうだから…

という理由で指名され、
俺が手伝いに行った。

引っ越しのその日。
…なんで、俺だけ。
夕方には終わらせてさっさと帰ろう…

そう思いながらドアを開ける。

カーキ色のスリムなパンツに
カジュアルな白いブラウスの袖をまくり
黒いカフェエプロンをつけ、
段ボールを抱えて振り向いた彼女は

初めて会うタイプの人。


『黒尾さん?夫に話は聞いてます。
お休みの日なんでしょ?
わざわざありがとうございます。
あぁ、ホッとした。
一人じゃ終わらないな、って思ってた。』

そう言いながら
ちっとも慌ただしくない雰囲気。

大人の女…
余裕のある態度が新鮮に見えた。

トーコと二人で荷造りを済ませ、
業者に荷物を引き渡した後の
ガランとした部屋。


『ホントに助かりました。お礼…何がいい?』

そう言われて、思わず、キスを奪った。
そして…そのまま、抱いた。
何もない、空っぽの部屋で。

電気も、ない。

陽が暮れていく中、
西陽の中でキスをし、
夜の帳の中で脱がせて
月明かりの中で、繋がった。

カーテンも、ない。

白い身体が月明かりに浮かび、
その身体を壁際に押し付ける。

裸が
眩しかった。

胸にむしゃぶりつき、
そのまま繁みの前にしゃがみこむ。
ワレメの間に指を這わせると
2本の指は、すぐに潤いの中に吸い込まれる。

『…あんた、旦那がいても、平気?』

『…一番辛いのは、
これからあの人が、よそで間違いなく
女の人をたくさん抱くこと。
でも、しょうがないのよね。
離れてるのに我慢しろなんて言えないもの。
…だから、』

『…だから自分も、抱かれていい?』

『…やっぱり、ダメ?』

ダメだろ、って言うべきだってわかってる。
でも、言えなかった。
淋しそうな姿に、そそられて。

…それが、俺たちの始まり。

そういえばあの日は、満月だったな…

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