第26章 ~恋ネコ⑥~ 留守番プロポーズ
このタイミングで聞くのも何だけど。
『研磨、手、キツい?はずそうか?』
研磨が答える。
『今更、それはないよね?』
…余裕のある答えは、強がりだろうか。
それなら私も、このままでいてあげよう。
研磨の好奇心に応えたい。
『…私より先にイッたら、許さないよ?』
そして、自分から、動く。
出来るだけ扇情的に見えるように、
身体を起こして胸を揺らして。
ザリ、ザリ、と擦れる陰部から
水音が聞こえ始める。
私の動きに合わせて。
…クチャ、クチャ、から
グチャ、グチャと音が濁り始めるまで
そう時間はかからなかった。
『…早瀬、締めすぎ…ヤバい…』
『ダメ。あと少し、我慢して。私が…』
私ももう、上り詰めてしまいそう。
私のナカでどんどん大きくなる研磨に
逆に支配されそうで…
身体を重ねて肩に抱きついた。
『研磨、あたしが先に、イクんだから…』
…知らなかった。
あたし、自分でこんなに腰を振るんだ…
研磨にしか見せない私。
『…ぁ、ぁ、ぁ、ぁぁぁっ!』
研磨の先端が
プルリと私の奥に当たった瞬間、
目の前が白くなった。
自分のナカがビクビクと
痙攣してるのがわかる。
…研、磨…
飛びかけた意識が一瞬で戻ったのは
研磨の声が聞こえたから。
『早瀬、ヤバい、お願い、抜い…て』
…そうだ。
研磨をイかせるのが一番大事だった。
いつも無表情な研磨の
切ない顔がたまらなくて
意地悪い質問をしてしまう?
『抜けば、いいの?』
『…抜いて…イかせてよ…』
研磨、おいで。
私のナカから抜け出したソレは
テラテラと蜜をまとい、
大きく熱く成長してて。
両手を添えて、上下に擦る。
『出してみせて、研磨。
興奮した研磨の顔が、見たい。』
…う、う、う、う、うぁ、ぁ、
あ、あ、もう、いい?
イク、イクよっ?ぁぁぁっ…
激しく吹き出したヌメリは
私の両手を斑にしながら垂れていく。
荒い息をし、トロンとした目の研磨が
小さな声でつぶやいた。
『…ごめん、汚した…』
上から、フッと口づける。
『汚れてない。研磨のだから。』
手を洗い、
研磨を縛っていたベルトをはずす。
『ごめんね、痛かった?』
『…ね、また取材受けたら、してくれる?』
研磨。
あなたのことを、もっと知りたい。
…この日、私は、恋を知った。