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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第25章 ~恋ネコ⑤~ 雨降りプロポーズ




『先輩、もしあかねちゃんが
先輩よりバレーが下手なヤツと
つきあうって言ったら、どーします?』

『はぁっ?なんだなんだ、
あかねにそんな男がいんのか?!』

『いや、例えば、ですよ。例えば。』

『そりゃ、あんまヘナチョコだったら
おもしろくねーわな。
だって、他のこともナヨい男だったら
妹、任せたくねーじゃん。』

…やっぱ、そうなんだ。
兄としては当たり前、なんだな。

『実は…』

今日のことを話すと、山本先輩は
うーん、と唸った後、言いました。

『お前の味方、してやりてーけど、
兄ちゃんの言い分も、わからなくはない。
ま、言い方はヤな感じだけどな!』

『明日、会ったら…』

『そりゃお前、
ガッツーンと宣戦布告しちゃれぃ!』

…そうでした。
山本先輩、そういう挑発には
極めて乗りやすい人でした…



翌日。
お兄さんと向かい合った俺。

『あの、とりあえず俺、
冬合宿での勝負を宣言します!』

『ほ~。あと4ヶ月。おもれーじゃん。』

『あたしも!』

『は?お前は、何すんの?』

『あたし、お弁当、作るからっ!』

『…え?』←俺
『えええっ?!』←お兄さん

『おいしいお弁当作って、
犬岡君を応援するんだからっ!』

ま、まじですか?なんと女子らしい♥

『やめとけ!却ってフラれるって!』

『アキちゃん、俺に、弁当作ってくれんの?』

『うん!』

『負け犬君、兄として言いたくないけど、
こいつ、目玉焼きを失敗するヤツだぞ?!』

『今から頑張るもん!』

『お前、頑張らなくていいしっ。』

『イヤだ!犬岡君の応援するんだもん。
お兄ちゃんの、バーカ!』

『お前のことを思って止めてんだぞ、
バカはどっちだ、バーカ!』

『お兄ちゃんが
俺にも作ってって言うようなお弁当、
作ってみせるから!』

『おぉ、言わせてみろよ!
そしたら付き合うどころか
結婚でもしたらいいじゃん!』

『あーっ!言ったからね!
結婚してもいいって、言ったからね!』

『…あ、あのぉ…俺は、レギュラー定着と
5本どシャットを…』

『あぁ、いいんじゃね?
それよりアキ、お前、かーさんに
こっそり作らせるとか、ナシぞ!』

『そんなズル、しないもん!
お兄ちゃんのバーカ!』

…ええと、あの…

俺の成長は、
もはや、関係なくないですか?


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