第24章 ~恋ネコ④~ ゆったりプロポーズ
これが"タイミング"。
私、今朝、『結婚は、まだいいや』って
思ったばっかりなのに、
そう思ったその日の夜に
プロポーズされるなんて。
してほしい時にはしてくれないのにね。
真面目だけど、
本当に、予想できなくて面白い。
伸びやかで、自由で、天然で。
やっぱり私、この人のことが好き。
『伸行、』
『うん?』
Yes、の返事の代わりに抱きつく。
風呂上がりのホカホカした体。
『早く伸行と一緒に暮らしたい。』
抱き締め返してもらえる幸せ。
日頃、離れてるから、よくわかる。
『なぁ、』
耳元で。
揺らぐことない、
いつもの落ち着いた響き。
でも、今日は
いつもより、
幸せに響く気がする。
『こっち勤務に戻ったら、ここ住んでいいかな?』
『二人暮らしには狭くない?』
『ずっと離れてたんだから、
しばらくは近すぎるくらいでいいと思うけど。』
『近さ、ハンパないね。』
『そうか?』
そうでしょ(笑)
『あぁ、でもやっぱり、
あんまり近くにいるのも困るかな。』
『困る?』
『うん。アキが見えすぎて、』
『?』
『朝も夜も、
すぐにセックスしてしまいそうだ。』
…そんな心配、真面目にしてるの?
『あぁ、でもやっぱり、』
…今度は、何よ?
『早く子供ほしいから、その方がいいか。
うん、俺、ここに住ませてもらおう。』
…それも、真面目に言ってるのね(笑)
あぁ、やっぱり私、
この人から、目が離せない。
きっと一生、好き。
ずっと一生、飽きない。
宣誓!
私は、
海 伸行のマイペースに
一生、ハマり続けることを、
ここに、誓います!