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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第24章 ~恋ネコ④~ ゆったりプロポーズ



何から話したらいいかな…

ええと、現状。
今、伸行は、
東京から新幹線で4時間の距離の
営業所で働いてる。
2年前、から。
付き合い始めて4年だから、
もう、つきあって半分の時間が
遠距離恋愛で過ぎた。

伸行の実家は東京なんだけど、
たまにこうして、
後輩の結婚式とかで
短い期間、東京に帰ったときは
実家には連絡せず、私のアパートに泊まる。

別に、
実家に帰れない理由があるわけじゃない。
本人いわく
『中途半端に帰省すると
お互いに気を遣って却って疲れる。』
らしい。

私も仕事をしてるから、
時間に気兼ねせず、
うちに自由に出入り出来るように
合鍵を渡してあるたった一人の人。

年齢は、同じ。
実は、
会社も、同じ。
私は今でも、
伸行と出会った東京本社で働いている。

出会いのきっかけ?
いたって普通。

伸行の課と私の課が
合同で取り組むプロジェクトがあり、
それぞれの課の繋ぎ担当
…といえば聞こえはいいけど…
いわゆるパシり(笑)として、
同じチームになったことが
一番最初だった。

初めて会ったときから、
すごく他人に対して垣根のない人だな、
と思った。

スルッと話しかけてきて、
人と人を繋ぐ。

口数は多くないのに
懐に入り込むのが上手だ。

後輩と先輩の仲を上手く取り持つし
上司ともうまく会話できる。

そして、
目立たないようでいて
仕事をきっちりやる。

あ、まずい、と思った時、
いつの間にか後ろに控えてて
サッと…それも事も無げに…
フォローしてくれたことが、
何度もあった。


すべての面において賢い人だ、
というのが、彼の印象。


『裏方の中の裏方』という言葉が
あるのかどうかわからないけど、
私の目にはそう見えていて

彼のことを、信頼していた。

信頼。
その時はまだ、あくまでも、信頼。


彼の、自由な一面について
それからおいおい知ることになり、

そして彼に、私自身が知らなかった
自分の新たな一面を教えられて。

信頼は興味に変わり、
やがて私は彼に夢中になる。

ギャップ萌え、っていうのかな。

まるで仏様のように見える彼も、
実は、生身の男なわけで。


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