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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第23章 ~恋ネコ③~ あと出しプロポーズ



『ホントにそれでいいの?』

え?

『アキちゃん、
考えてることが全部言葉になって
外にダダモレしてる。』

…ええっっっ( ; ゜Д゜)
もう!私のバカバカバカッ!…

『アキちゃんは、隠し事、
出来ない性格なんだからさ(笑)
僕がちゃんと、おとうさんと、話す。』

うーん、いきなりそれはどうだろう…

『あのね、
ゆーき君ちのおとうさんみたいに、
優しくておおらかで
都会のおしゃれパパじゃないから。
娘の私が言うのもなんだけど、
結構、手強いよ。…てか、頑固。』

『でも、アキちゃんのおとうさんでしょ?
いつか必ず、話す日が来るからさ。
早いか遅いかの違いだけで。』

…そう言ってもらえるのは嬉しいけど。

『もしおとうさん来られたら、
僕に電話して!ね、必ずだよ。』

あぁん。
ゆーき君のキラースマイル。
この笑顔をされると、なんとなく
うん、と言ってしまう安心感。

『そういえば
アキちゃんのおとうさんのこと、
あんまり聞いたこと、ないな。
どんな人?教えてよ!』

『うーん、頑固で照れ屋。』

『(笑)それはもう聞いた。
もっと、違うこと。思い出、とか
好きなこと、とか、仕事のこと、とか。』

…父親のことを誰かに説明するって、
滅多にないことで。
その日、ゆーき君に話しながら、
改めて父とのこれまでのことを
思い出していました。

可愛がってもらった思い出。
叱られたこと。
家族旅行の話。
私のささやかな反抗期。
大学進学のときの親子ゲンカ。

旅立つときに空港まで送ってくれたのに
車の中ではほとんど無口で気まずくて、
それなのに、別れ際に地元の神社の
お守りを渡してくれたこと。

母がケガで入院した時に
父が毎日作ってくれた御飯が
雑だけどボリュームたっぷりだったこと。

父の趣味。
父の口癖。
父の好きな歌。
父の好きな食べ物。
父の好きなテレビ。

私に似てるとこ。
私に似てないとこ。

…気がつけばずーっと私が喋ってて、
ゆーき君はずーっと聞いててくれました。

ニコニコしながら。
笑いながら。
びっくりしながら。

…そして最後に

『アキちゃん、愛されて育ったんだね。
僕、きっとアキちゃんのお父さん、
大好きになれると思うよ。』

と、言ってくれました。



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