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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第23章 ~恋ネコ③~ あと出しプロポーズ



就職して3年。
ゆーき君とつきあい始めて
5年がたちました。

実は昨年くらいからゆーき君に

『僕も、いつまでも親元で
甘えてるわけにいかないから、
そろそろ
独り暮らしをしようと思うんだけど、
どうせだったら一緒に住まない?』って
同棲の誘いを受けてて。

私もそうしたい!と思ったんだけど、
実家の父のことが気になってました。

厳しい父。
勝手に同棲なんてしてるのがバレたら
それはそれは怒るはず。

…怒られることがイヤなんじゃなくて。
ゆーき君のことを誤解されるのが
イヤなんです。

それともうひとつは…
やっぱり、父にも納得してほしい。
私が東京で生きていくことを。

ゆーき君のことを
大好きなのと同じくらい、
私を大事に育ててくれた
父のことも大切だから。


…なんて話したらいいのかな。
"すごく優しくていい人だから"
とか
"私のヒーローなの。"
なんて言ったって、それで
"それはよかった、はいどうぞ。"と
納得してくれるはずもなく。

やっぱり、叱られるの覚悟で、
一度、ゆーき君に、私の故郷まで来て
家族に会ってもらうしかないかな…

同棲に踏み切れない
私の理由を知ったゆーき君は、
いつもと同じように、
無理強いすることなく、

『アキちゃんがどうしたいか、
じっくり考えてからでいいよ。
アキちゃんがそうしたいなら、
僕、アキちゃんの実家まで
行ったってかまわないからね!
とにかく、どうしたいか、
よーく、じっくり、考えてよ。
僕の気持ちは変わらないから
急がなくていいんだよ。』

…と、私を急かすことなく、
自分のペースで独り暮らしを
始めてくれました。

でも、あれって明らかに、
独り暮らしには、広い部屋。
ゆーき君に言わせれば

『アキちゃん、
いつでも泊まりにおいでよ。』

って言ってたけど…

日頃、寝に帰るだけの家にしては、
やっぱり広すぎる。
きっと、いずれ私と同棲すること、
今でも考えてくれてるんだろうな。

ゆーき君のご両親も、
何もおっしゃらないけど
まだ一緒に住んでないの?みたいな
感じだしなぁ。

…なんとかして
私もそろそろ腹を括らなくちゃ。

そう思い始めた頃のことでした。





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