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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第23章 ~恋ネコ③~ あと出しプロポーズ



ゆーき君と食べた牛丼のおかげか?!
なんとなく元気が出たのは確かで、
(やっぱり食べるって大事なことですね…)

その日をきっかけに
私は少しづつ立ち直ることが出来ました。

…牛丼屋の帰り道、ゆーき君は

『さっき、
僕を彼氏にしてって言ったけど…
あれ、急がなくていいからね。
本当にアキちゃんがそうしたいと
思ったら、でいいから。
僕は僕で、アキちゃんの中に
僕の居場所を作れるように頑張るし。』

…と、そう言ってくれました。
その控えめさが
むしろ心からの思いに聞こえて、

結局、私たちは
それから2か月ちょっと後、
付き合い始めました。

きっかけ?
お正月休みで帰省した私が
東京に戻ったあと、
二人で、遅い初詣に行ったんです。

そのときに引いたおみくじにね、

"待ち人…すぐ隣にあり"って
書いてあったんです。
びっくりしてゆーき君に見せたら、

なんと、ゆーき君のにも
全く同じことが書いてある!

これって、すごくないですか?

二人で目を見合わせてびっくりして…

『神様もお墨付きみたいだしね!』

と、もう、それはそれは自然に
付き合うことになりました。

それから、何かある度に
その神社には行きましたよ。

初詣はもちろん、
就職試験の前とか、
お天気がいい日に
ふらっと立ち寄ったり。
ゆーき君が飼ってくれてるあの犬
…アキオって名前になりました。
アキちゃんが拾った雄犬だから、
だそうです(笑)…
アキオのお散歩でも。

ゆーき君のご家族にも
早くから可愛がっていただいて、
もう私にとって東京は、
堂々と、第二のふるさとになりました。

…本当は
"卒業したら地元に帰る"という約束で
東京に進学させてもらったんだけど…

東京からはあまりに遠い私の故郷。
遠距離恋愛するにも無理があって…

結局私は、両親の反対を押し切って、
東京に就職しました。

…"約束が違う!"と納得しない父を
説得してくれたのは母と妹でしたが、
父はそれでもどこか諦めきれないようで…

帰省するたびに
なんとなく気まずく、
"彼がいる"とは言ったものの
ゆーき君のことを紹介する雰囲気には
ならないままでした。

…ゆーき君のご両親には
とっても可愛がってもらってるのに…

いつかなんとかしなくちゃ、って
思ってはいたんですけど。


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