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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第23章 ~恋ネコ③~ あと出しプロポーズ



ゆーき君には、隠し事は出来ないね。

私は、少しづつ…
時には涙声になったりしながら…

彼にフラれたことを話しました。



どうやら最近、合コンで
気の合う女の子を見つけたらしいこと。
いわゆる都会の女子大生で、
私とは全然違うタイプらしいこと。

私を"珍しい子"と思ってつきあってみて、
…さすがにハッキリは言われなかったけど
どうやら"飽きた"らしいこと。

『わかった』としか言えなかったこと。

私の何がいけなかったのか、
わからないこと。

でも、もう、終わったのは確かだ、
ということ。



言葉にすればするほどみじめで。

『そっか…辛かったね。』

ゆーき君のその言葉が
たまらなく沁みて。

『…ゆーき君、
いつも、私のピンチに助けてくれる。
ほんと、ヒーローみたい…』

心からの感謝を込めてそう言う私に
彼は、悔しそうに言いました。

『…ヒーローに、なれなかったじゃん。
僕がホントにヒーローだったら…
その男が、アキちゃんに
そんなこと言いやがったその場で
一発ぶん殴ってやりたかったよ。』

『ゆーき君…そんなことない。
今日、来てくれたことだけでも
ビックリしてるのに。
いつも、誰より先に気づいてくれる。』

『それは…
アキちゃんのこと、誰より見てるからだよ。
アキちゃんのこと、僕が守ってあげたいから。』

背中をさすってくれていた手が
いつのまにか、私の両肩にかかっていて。

『僕だったら、アキちゃんを
こんな風に泣かせたりしない。
ね、アキちゃん、
前の彼のかわりにはなれないかもしれないけど…
僕は、アキちゃんの彼氏にはなれないかな?』

…それは、
突然の告白でした。

突然だけど、
すごく真剣で、

とても、
"慰め"で言ってるとは思えないほど、
真っ直ぐな瞳、で。

そして、

『…ずっと、好きだった。
初めて会った時から。
"男"としてじゃなく
"友達"でいいから、
頼ってもらえて嬉しかった。

でももう…
こうやって泣いてるアキちゃん見たら
我慢できないよ。
僕に…一番近くで守らせてほしい。』

こんな気持ちでいてくれたなんて。
初めて、ゆーき君が
"友達"でも
"お兄ちゃん"でもなく、

"男"に見えたのです。




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