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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第23章 ~恋ネコ③~ あと出しプロポーズ



そんなわけで、
私の"東京での友達 第一号"は
ゆーき君。


独り暮らしを始めてからすぐ
風邪を引いて寝込んだ時。
病院を教えてくれて、
買い物に行ってくれて、
休んでる間の講義のノートも
貸してくれた、ゆーき君。


小さな捨て犬を拾ってしまい
どうしていいかわからなかった時。
一緒に動物病院まで行って、
引き取ってくれる人を探し、
結局、『実家暮らしだから』と
自分が引き取ってくれたゆーき君。


誕生日、クリスマス。
一緒に過ごす人がいない私と
一緒にいてくれたゆーき君。


田舎者コンプレックスで
引っ込み思案な私に
友達が出来るように、と
アルバイトやサークルを
紹介してくれたゆーき君。


友達、というより、お兄ちゃん。
同じ歳だけど、
私と身長、かわらないけど、
優しくて頼りになる
お兄ちゃん。

『また頼っちゃった、ごめんね』
『いつも、ありがとう。』
そういうと、あのクリンとした目を
キュッと細くして

『"東京で最初の友達"
…なーんて言われたら放っておけないよ!』

『僕が勝手に
おせっかいしてるだけだからさ。』

『むしろ連絡ない方がかえって心配!』

なんて言ってくれるから…



気付けば私も
ゆーき君には何でも
相談するようになって。

欠員の穴埋めで参加した
合コンをきっかけに、
初めての彼氏が出来た時も、
まず最初にゆーき君に報告したし、

この歳でやっとファーストキスを
したのも報告したし、
(それは私から言ったのではなく、
ゆーき君に
"もう、彼氏とキスくらいはした?"
って聞かれて、嘘をつけなかった…)

…さすがに、
ロストヴァージンの報告までは
しなかったけど…

男の人の喜びそうな
プレゼントについて相談したり、

男の人の喜ぶ手料理って
どんなものか、質問したり、



いつも
何でも、
まずは、
ゆーき君。

いつも、
真剣に
聞いてくれる
ゆーき君。

いつも、
そばに
いてくれる、
ゆーき君。

嬉しいときも
悲しいときも
困ったときも
悩んだときも

…そして

失恋した時も。

一番最初に気付いてくれたのは
ゆーき君でした。



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