第22章 ~恋ネコ②~ ダメ出しプロポーズ
クリスマスが過ぎて、
年末年始も一緒に過ごして
節分もあったし(←関係ない?)
バレンタインデーも
ホワイトデーもあったんだけど、
俺が渡し損ねた指輪は
出しませんでした。
もう、懲りた。
世間一般の記念日にあわせるのは
やめにする。
アッキーも、約束した通り、
敢えてそのことには触れず
それまでと変わることのないつきあいを
続けてくれてたから…
だからこそ、
俺は俺の気持ちにふさわしい場面を考え、
その日を、待っていたんです。
やり直しのプロポーズを、
待っててくれるアッキーの心に
ちゃーんと届けたい。
この先、毎年、
季節が訪れるたびに
『あそこでプロポーズしたね』
って、いい思い出に出来るように。
じっと、待ってました。
早く伝えたい気持ちを
ぐっとこらえて待ってました。
自分が咲くべきタイミングを
ちゃーんと知っている、
桜みたいに。