第22章 ~恋ネコ②~ ダメ出しプロポーズ
上半身裸の俺と、
シャツをめくりあげたアッキー。
肌を重ねると、
…あぁ、しっとりして、あったかい…
あまりに心地よすぎて
このまま眠りそう…
と思った時、
『とらちゃん、今、寝たら
私、ガッカリした後、ガチで怒るよ?』
と、耳元から全然甘くない(笑)囁きが。
そうでした、そうでした。
今から大事な初結合が待ってるんです。
寝てる場合じゃありません。
『寝るわけねーって。』
…と、あわてて軽くウソをつき(笑)
胸から、愛撫を再開です。
あんまり女っぽくない身体も
むしろ、俺的には安心できて。
あちこちを愛撫したり舐めたり噛んだり…
アッキーの痛めてる足に
負担がないように、
今日はとにかく、優しく優しく。
まさに、"姫にご奉仕"って感じです。
本来はかなりのじゃじゃ馬…もとい、
やんちゃな性格なのに(笑)
脚を痛めてしまって不自由な姫は
思い通りにならない自分の身体が
悔しいようで、
『もうっ!
とらちゃんにアレコレ
してあげたいのに~っ!』と、
嬉しいような可笑しいような悲鳴を
あげるんです。
『アレコレは、
またそのうちの楽しみにしとくから。
今日は俺の好きにさせて。』
…と、日頃はなかなか言えないような
ちっと凛々しい言葉も、
ここぞとばかりに言わせてもらい、
珍しく全面降伏のアッキーを
組み敷きました。
両手を頭の上で絡めとり、
俺のあいた方の手で
唇を何度も撫でながら、
俺の膨張したムスコを
アッキーの口元へ。
『くわえなくていいから、舐めて。』
…おおっ、こんなこと、
俺、初めて言ったんじゃねーかな?
アッキーだったら絶対、
最初のセックスでもヒカずに
受け入れてくれる、っていう
根拠のない自信があったから。
…ほーら、思った通り。
ソフトクリームでも舐めるように
舌全体を使って丁寧に。
下から上へ。
前から後ろへ。
不自由な体勢のなか、
少しでも一緒に
楽しみたいと思ってくれてるのが
よーくわかって、
あぁ、
セックスって、
どっちかがどっちかを
気持ちよくするんじゃなくて
お互いがお互いを
気持ちよくしてあげたいっていう
気持ちの交換なんだな、って
俺、初めて思いました。
遊びも、
バイトも、
セックスも、
楽しくなくちゃなっ!