第22章 ~恋ネコ②~ ダメ出しプロポーズ
あの、
信じてもらえないかもですが、
俺、女性とつきあうの、
アッキーが初めてじゃないんです。
でも、どれも短命な恋愛でした。
原因?わかってます。
俺のコミュニケーション下手です。
女の子が喜ぶデートプラン、とか
女の子が喜ぶプレゼント、とか
女の子が喜ぶオシャレ、とか
女の子が喜ぶ気遣い、とか
女の子が喜ぶ言葉、とか
女の子が喜ぶ夜、とか
そういうのが苦手。
こんな調子じゃ
長続きする恋、
なんて無理。
ガックシ…
(涙)
しかし。
アッキーとのつきあいは
そのどれもがラクで!
とにかく、
男友達と遊ぶのとかわらない。
デートはいつも、アウトドア。
休みのたびに、
スキーやスノボ、
カヌーにスキューバ、
山登り、川下り。
キャンプにBBQ。
ツーリングに、
(俺も大型自動二輪の免許、とりました。)
魚釣り、ボディボード、
ボルダリングに
ロッククライミングも。
一人だったら行かなくても
アッキーに誘われれば行く。
行くと、すっげー、楽しい。
アッキーが行きたいところに
一緒に行って
一緒に体、動かして。
服装も、
オシャレ度より行動優先。
こんなデートしてれば、
自然と手も繋ぐし
素顔も見られるし
会話も増えるし、
むしろ
話したいことだらけ。
プレゼントだって、
スポーツショップか
アウトドアショップに行けば
アッキーが欲しいものが
すぐにあれこれ見つかる。
あぁ、
相性ってこういうことなんだ、
今まで、何を基準に
女性を好きになっていたんだろ?
月日を重ね、そう思えば思うほど
アッキーが大事な人になっていきました。
あの夜桜の下で告白された時、
『私達、つきあったら
絶対、楽しいと思うんだ!』
と言ったアッキーの言葉は、
適当じゃなくて、
ちゃんと俺のことをわかった上で
言ってくれたんだって
今ではわかります。
…あ、もうひとつ、申し遅れました。
アッキーとの相性は
体…身体?…ぶっちゃけ、セックス…も
緊張せず、遠慮なく楽しめて
そこも、好きなんです。
初めてのセックスは、
つきあい初めて1ヶ月ちょっとたった
アッキーの部屋でのことでした。
…聞いてもらえます?
あんま、他人のそういう話、
興味ないですか?
すみません、ちょっとだけ…