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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第21章 ~恋ネコ①~ 真っ直ぐプロポーズ



というわけで、
俺が最後に相談したのは、
リベロだった芝山。

芝山はみんなと違って、
俺が相談の電話をしたら

『そういう大事なことは
ちゃんと会って話そうよ!』

…と言ってくれて、
今、俺達、駅前のマクドニャルドで
高校生みたいに密談中。

『そっかー、灰羽君、
プロポーズすんのかぁ。おめでとう!』

…初めて言ってもらえた
素直なおめでとうの言葉が胸に響く。

『まだ、成功した訳じゃないから
おめでとう、って言われるのは
早い気もするけど…』

『んなことないよ!絶対に決めようよ!
俺も一緒に考えるからさ!…ほら、これ。
姉貴の部屋から持ってきたよ。』

おぉ、さすが芝山!
手には、ピンクの表紙にドレス姿の
モデルさんがにっこり笑う結婚情報紙。

『芝山ぁ!芝山だけだよ、こんなに
親身になってくれるのわぁぁぁ…』

でっけー俺とちっちぇー芝山、
二人して頭を寄せあって
結婚情報紙をめくる。

…周囲からみたら、
俺たち二人が結婚したいみたいに
見えてるかもしんねぇけど(笑)
俺たちはいたって真剣だ。

で。
いろいろ読んで検討した結果。
"サプライズ""指輪""夜景"みたいなのが
実現可能なキーワードとして浮かび上がる。

『スカイチュリーとか?』

『アキちゃん、高所恐怖症なんだよな…』

『じゃ、低くて夜景が綺麗なところ?』

『やっぱ、都心を眺めるレストラン?
ん~、ありきたりだよなぁ。
アキちゃんをびっくりさせたいんだけどなぁ。』

『ええと、ほかに、低いところっていったら…』

『地下とか!』

『…夜景、見えないよね…』

『海とか!』

『ホタルイカなら光るね。』

『船だして、ホタルイカ見ながら
プロポーズしてみっか(笑)』

『ディズニャーシーには負けるけど、』

『アキちゃんと僕の
光輝く船出だよ、とかって。』

アハハハ…演歌か?!…ワハハハ…

万策尽きたかと思って笑ったその時。

『船?』

あっ!!

二人で顔を見合わせた。

『灰羽君!』

『芝山!』

『いいんじゃない?』

『そーだ、決まりだ!!』

『僕たち、』

『天才!』



イェ~イ!
ウェ~イ!



ハイタッ~チ!!!



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