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青い果実 番外編 【NARUTO】

第5章 優しい月【うちはサスケ】



いつからだろう。

リエを特別な女の子だと意識し始めたのは。



親友のような

妹のような

……母のような


きっと出会った頃から、オレにとって特別な、大切な人ではあったけれど

今ではリエに対して、そういうのとは違った感情を抱いている。


触れたい

抱きしめたい

キス、したい


そういう欲望と。



リエが他のヤツと話してるとイライラしたり

リエがオレに微笑んでくれるだけで嬉しかったり


誰にも触れて欲しくない

リエはオレのだ


そんな独占欲が生まれて。




この感情がなんなのか考えてみたら、ひとつの答えが出た。


「……リエのこと好きなのか、オレ」


声に出したら、すんなり心に染み込んでくる。


一人の女の子として、リエが好きだ。


その感情に気付いたら、なぜか嬉しくて

幸せな気持ちになった。




好きな女の子を守ること。

これからの彼女の幸せを、笑顔を守ること。


そして、リエとオレの幸せを奪った、イタチに復讐をすることーーー

これが、今からのオレの成すべきことだ。



その為にもオレは、強くならなければならない。

この先何があっても、何を犠牲にしたとしても、

リエを守る為ならば、オレは何だってしてみせる。


それがオレの、愛の形だ。

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