第12章 姫を看病*ユーリ*
朝食の後、ジルと今日の公務の予定を確認していった。
「…会食の後は城に戻っての公務になりますので、またその時に詳細をお伝えしますね。」
「ありがとうございます。」
すると、一瞬ジルが私をじっと見つめた。
「ふむ…。まぁ、ユーリを同行させるので大丈夫でしょう。」
「え?」
「いえ、何でも。それではフリージア国に向かいますので、支度を整えておいてください。」
ジルはユーリを呼び止めたので、私は先に自室へ戻った。
「先ほどあなたから伺いましたが、私にはあまりわかりませんでしたけどね。」
「ジル様、様を一番長く見てるのは俺ですよ?もし何かあったらすぐに連絡します。」