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イケメン王宮*Short Stories

第9章 月の魔力*ゼノ*


「ゼノ様は、今日もこの後公務が入ってしまったって仰ってたよ。夜には戻られるみたいだけど…。」

「そっかぁ…。でも仕方ないよね。シュタインのためだもん。」

「自由にしてもらって構わないそうだけど、様何かしたいことある?」

こんな風に突然公務が入ってしまうこともしばしば。

理解はもちろんしているけれど、やっぱり寂しい。

さっきは忙しい中でもわざわざ時間を作ってお出迎えしてくれたと思うと、ゼノ様の何気ない優しさに胸が暖かくなった。

でも今日はせっかく月がきれいに見える日なのに。

…さっき、ユーリ「夜には戻られる」って言ってたっけ…。

そうだ!

「ねぇ、ユーリ。私に美味しいお茶の淹れ方を教えてくれない?」

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