第6章 愛の証*ルイ*
「、そろそろシャワー浴びたいから離れてくれないと行けないよ?」
「あ…そうだよね!ごめん!」
ルイから指摘されて、ちょっと名残惜しくも回していた腕をほどく。
「それとも、一緒に入りたいの?」
ルイが急に私に顔を寄せて挑発してきた。
「……!…もうっ。」
私の反応にクスクス笑って彼はバスルームへ入っていった。
彼を見送ると、私はふぅっと息をついた。
ただし、それはため息ではなくて、幸せを噛み締めて漏れた息。
当たり前のように一緒に朝を迎えて、食事をして、他愛もない話をして、夜を迎える。
毎日一緒にいられることがこんなにも幸せなんて思わなかった。