• テキストサイズ

イケメン王宮*Short Stories

第6章 愛の証*ルイ*


夜中に部屋の扉をノックする音が響く。

こんな時間に訪れるのはただ一人。

ゆっくりと扉を開くと、彼が私を見て柔らかく微笑んだ。

「ただいま、。」

「お帰りなさい、ルイ!」

扉を閉めると、どちらともなくハグをして、触れるくらいの口づけをする。

こんな嬉しい習慣が出来るなんて。

幸せだな、って実感する。

「先に寝てていいよって言ったのに…。」

確かに、ルイは公務で戻るのが遅くなりそうな時、必ず「遅くなるから、眠たかったら先に寝てていいから。」って言ってくれる。

私を気遣ってくれる優しさには本当に感謝してる。

だけど。

「私が寝ちゃってたらルイが寂しくなっちゃうでしょ?」

「…やっぱりには敵わないな。」

彼の本心はちゃんとわかってるつもり。

彼は悔しそうな言葉とは裏腹に、照れたように顔を少し赤くしてはにかんでいた。



/ 247ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp