第4章 わがままプリンセス*ユーリ*
「美味しい…。今日の紅茶はいつもと違うね。何だか落ち着く香りがする…。」
様はほぅっと一息つきながら、カップに鼻を近付ける。
「今日はカモミールティーだよ。リラックス効果があるみたいだから、お疲れの様にいいかなと思って。」
「ユーリありがとう!うん、元気出てきた。」
嘘のない屈託のない笑顔。
この顔が見たいから、彼女のおねだりもついつい聞いてしまう。
彼女が湯船に浸かっている間に、カップを片付けまた部屋に戻る。
すると、タオルで髪を乾かしている様が俺を見てにこっと笑う。
来るぞ来るぞ。
「ユーリ、髪の毛乾かして?」
「今日は随分甘えんぼだね?」
「…おねがい。」
絶対俺がこの言葉と仕草に弱いのわかっててやってるでしょ。
タオルで髪を乾かして、櫛で髪をとかしてあげる。
湯上がりだからか頬は上気し、彼女は何だかふわふわしている。