第34章 蜂蜜と月の夜【甘裏】*ルイ*
ふぅ、と一息ついてリラックスしていると、肩に僅かな重みを感じ、さっきよりも後ろに引き寄せられた。
「…。」
「ん?」
振り返ると同時に唇に温もりを感じ、そのまま何度も啄まれるようなキスを浴びた。
「…ん、ふっ…。」
ようやく唇が離れて顔を上げると、ルイの瞳がいつもより熱を帯びていることに気がついた。
「…このまま、続きしてもいい?」
「…うん。」
すると今度は先程よりも唇の重なりが深くなった。
するりとルイの舌が割り込んで、口内を艶めかしく探りだした。
ルイに応えるように舌を動かすと、お互いの舌が絡まって口づけだけでだんだんと身体の力が抜けていった。
完全にルイにもたれかかり、ぐったりとした私の身体をルイは片腕でしっかり抱き留めてくれた。
空いた片手が背後から伸び、胸の丸みを覆うように触れた。
今度は首筋に口付けが何度も落ち、それと同時に胸の感触を確かめるようにルイの手に力が入った。
硬くなった頂きを擦られると、身体がびくっと震えてしまう。
「、俺の方見て?」
「…嫌。」
「どうして?」
気付けば青い瞳に私の瞳は捉えられていて、不意な視線に鼓動が高鳴った。
「私、今恥ずかしい顔してると思うから…。」
いつもは暗くてルイの表情でさえ月灯りに照らされてぼんやり見える程度なのに、今日は煌々とした光の下にいる。
今にも溶けてしまいそうなほど、ふわふわした感覚なのだから、きっと緩みきった表情をしてしまっている。
「…でもが気持ちよさそうにしてる顔、可愛くて好き。」
後ろから優しい声と甘い言葉が聞こえてきて、ますます身体は熱を帯びた。
すると両頬を細く長い手に包まれて、ルイと視線が重なった。
「…やっぱり可愛い。」
わたしが頬を染めるのと同時にまた唇が重なって、身体全部でキスを受け止めた。
「ここ…触っていい?」
湯舟に浸かっているのに、ルイが秘部に触れると滑るような感触があった。