第34章 蜂蜜と月の夜【甘裏】*ルイ*
ルイが答えを待つようにじっと私を見つめてくるものだから、こくりと小さく頷いた。
するとまたルイの指が秘部に触れ、優しく擦られた。
その感覚に身体がぴくりと反応し、迫る快楽に耐えようとしていると、顎を親指で持ち上げられてまた深く甘い口付けが交わされた。
舌が絡まり混ざり合う感触と、ルイの指が動く度に電流が走るように疼く身体。
「んっ…あぁっ…!」
快楽に飲み込まれ、一度大きく身体が跳ねると脱力してしまい、ルイに肩口に顔を埋めてもたれかかった。
優しく額に落ちたキスにふっとルイを見上げれば、頬を染めて湯舟に浸かって温まった身体と同じように赤くなっていた。
「ごめん…。」
「何が…?」
「今、ここでを欲しいと思ってる。」
「…私は大丈夫だよ。」
すると私の身体をしっかり抱き留めてくれていたルイの腕が解けて、ルイが私の後ろ側に廻った。
「…立ってくれる?」
壁と向い合う形で手をつくと、後ろからルイ自身があてがわれて、ゆっくりと私の中に入ってきた。
「ふ、ぁっ…。」
入り込む感触にゾクゾクしたのと同時に、思った以上に自分がルイを感じていて、すんなりと受け入れたことが恥ずかしかった。
身体の奥を突かれながら、胸の頂きをきゅっと摘まれて、くりくりとこねくり回された。
「あっ…ルイ、それ…だめっ…。」
「…だめ?じゃあこっちにする…。」
ルイは指を口に含むと、その濡らされた指が今度は下の蕾をきゅっと摘み、擦り始めた。
「やっ…あぁ…っ、もっとダメ…!」
「うん…俺ももうダメかも…。」
律動が早まり刺激がより強くなると、足が震え始め、もう耐えられなかった。
「はっ、あ…あぁ…!」
身体の中に放たれた温かなものを感じながら、膝から崩れ落ちそうになると、ルイが両腕で抱き締めてくれた。
「…気持ちよかった?」
悪戯に微笑むルイに唇を尖らせながらも、うん、と頷くと、ふわりと優しい笑みを見せてくれた。
安心してしまったのか、お腹からきゅるりと音が聞こえてしまった。
「あ…。」
恥ずかしくて俯いていると、ルイがくすっと笑って手を引いてくれた。
「…食事しに行こうか。」
「…うん。」
恥ずかしいところも含めて私の全てを受け入れてくれる優しさに、思わず笑みが溢れてしまった。
大好きよ、ルイ。