• テキストサイズ

イケメン王宮*Short Stories

第2章 また君に恋をする*ルイ*


「あー!ルイおにいちゃんだ!」

「こんにちはー!」

一足先に孤児院に到着していたルイは、子供たちに早速声を掛けられていた。

「こんにちは。皆元気そうだね。」

子供たちには、「氷でできた人形」と言われた表情ではなく、優しい眼差しを向けていた。

「おにいちゃんは、あんまり元気ないね?」

「今日はおねえちゃんはいないの?」

「え?…お姉ちゃん?」

子供たちの素直な言葉に思わずはっとさせられた。

「プリンセスのおねえちゃんだよー!いつも二人で来てたでしょ?」

「おねえちゃんは、おにいちゃんのこと大事なひとって言ってたよ?」

「プリンセスのこと守るって言ってたじゃん!わすれちゃったの?」

子供たちの言葉一つ一つが記憶を呼び起していく。

ルイは子供たちが言う「おねえちゃん」が誰のことを指すのか、やっと思い出すことが出来た。

「あー!おねえちゃんだ!」

「やっぱり今日も来てくれたんだね!」
/ 247ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp