第2章 また君に恋をする*ルイ*
ルイが公務に復帰し、またすれ違いの毎日が始まった。
前はどんなに忙しくても、夜は必ず一緒に過ごしていた。
一つのベッドで身体を重ねることもあれば、その日に会ったことを話しながら抱きしめられて眠ることもあった。
だけど事実上婚姻関係を失っている今、それは叶わない。
「そういえば今日ルイは孤児院を訪問しに行ったみたいだよ。」
勉強の合間に、レオが教えてくれた。
いつもは孤児院を訪問する時は一緒に行っていた。
当たり前みたいに声をかけてくれていたのが、何だか懐かしかった。
「…これから行ってみたら?辛いでしょ、ルイに思い出してもらえないの。…協力してあげるから。」
私の強がりは皆お見通しで、でももう私自身限界だった。
「ありがとう!レオ!」
ぱあっと心が明るくなった。
「久々にちゃんの笑顔見たよ。」
それからすぐに、孤児院へ向かう支度が整えられた。