第18章 11月11日【甘裏】*ジル*
ぐったりとベッドへと身体を沈めた私に、ジルはそっと額に唇を寄せた。
「…お疲れのところ申し訳ないのですが、今日私は誕生日ですよね?」
「…?はい。」
「では、今日はが上になってくれませんか?」
突然のジルの提案に一瞬訳がわからず固まってしまった。
「…え!?…でも、私したことないし……。」
「私も手伝いますから。さぁ、跨がってください。」
少し身体を起こしたジルに私は跨がると、ジルは昂ったそれを私の中へ少しだけ入れた。
「そのままゆっくり腰を落としてください。」
言われるがまま、恐る恐る腰を落としていくと、いきなり下から貫かれた。
「うぁぁっ!…はぁっ……。」
「私が腰を支えてますから、動かしてみてください。」
ジルは私の腰に手を添え、上下に動くように促す。
「んっ…。あっ……。っ…!」
自分なりに精一杯腰を上下へと緩急をつけながら動かす。
「そうそう…。上手ですよ?ただ…」
またあの妖艶な笑みを浮かべると、ジルは下から私の身体を突き上げた。
「やぁんっ!あっ…あぁ!は……っ!」
「私はやはり貴女が感じられている方が好きみたいです。」
身体の奥まで突き刺さる感覚が刺激がいつもより強く、身体に力が入らなくなる。
すると、ジルは片腕で私を抱き寄せ唇を重ねた。
「私に身を任せて下さい。…貴女のこんな表情を見られるのは私だけです。」
「…っ……!こんな…こと、ジルの…っ前でしか、出来……ない。」
お互いに身体を寄せ、一層動きが激しくなると、私もジルも限界を迎えた。
「…、…っ!」
身体を震わせ、流れ込む暖かなものを感じると、二人でベッドへと倒れこんだ。