第18章 11月11日【甘裏】*ジル*
ジルは私の身体を横抱きにし、ベッドへと優しく降ろした。
手早く自分の服を脱ぐと、私のドレスを慣れた手付きで脱がした。
「…何度も脱がしていると、ドレスの構造もわかってきますね。」
そう呟くと、私の脚にそっとキスを落とした。
足元からだんだん上へと上がっていく吸い付くような口付けに、期待させられる。
だけどジルは私が触れてほしいところを避けて、下半身から上半身へとキスを続けた。
ジルが唇を付けたところに赤い跡が点々と残されていた。
胸の膨らみへたどり着くと、それを口に含みちゅうっと吸い付いた。
空いた片手で、片側の先端の突起を器用に指先で弄った。
「んっ…。…あぁ……。」
「…固くなってきましたね。もう少し続けましょうか。」
今度は反対側を口に含み、突起に歯を立てられた。
「あっ……!」
続けられる愛撫に身体は疼き、蜜で潤んでいるのが自分でもわかった。
「…、足を擦り合わせてどうしたのですか?」
ジルはにやりと何か企んでいるように微笑んだ。
触れられて焦らされてもう限界だった。
「ジル…お願い。触って…ください……。」
私はジルの手首を掴んで、自分の秘部の方へと導いた。
「はい…。勿論です。」