第17章 秘密のバスタイム【甘裏】*ゼノ*
ゼノ様は私を窓際から降ろし、再び湯船へ浸からせた。
そのまま私を抱き寄せ、自分の上へと跨がらせた。
「…欲しいのなら自分で入れてみろ。」
私の手はゼノ様に掴まれて、ゼノ様に手を重ねられながら、彼自身を握らされた。
こんなにしっかり握ったことなんてなくて、恥ずかしくて仕方ない。
お湯の熱さかゼノ様自身の熱かわからないけれど、それはとても熱くて手に脈が伝わってくる。
羞恥心に蓋をして、彼自身を私の中への入り口に導いた。
うまく入れることが出来ず、先端が入り口を擦るような感覚に陥る。
「ゼノ様……。」
もどかしくて、早く一つになりたくて、少し下にあるゼノ様の瞳を見つめた。
「…俺を誘うのが上手いな。そんな目で見られたら……」
言葉を言い切る前に、ゼノ様は腰を動かし下から突き上げてきた。
一気に奥まで貫かれて、その律動に身体が大きく反応する。
「あぁぁんっ!…ん…はっ。……あぁっ!」
動く度に、お湯がバシャバシャと音を立てる。
お湯の中に浸かっていても、中から蜜が溢れるのがわかる。
奥に隠された一点を突かれると、今まで以上の快感が押し寄せた。
「あぁぁ!…っんあっ!あぁ…!」
「…そんなに気持ちいいか?」
ゼノ様は私の変化に気付き、その点ばかり狙って突き上げる。
「…っあぁ、きもち、…っ……で、す……んぅっ!」
彼自身が動きを早めると、中がきゅんと締まって私の身体が小刻みに震え出した。
「…っく……、そんなに…締めるな……。」
「…ゼノ、……っあ、……も、…ダメ……!」
だんだん頭が真っ白になっていく。
「…俺も、だ……。……っく!」
目の前のゼノ様も、頬が赤く染まり限界の表情を浮かべていた。
「あっ…あぁ……やぁぁぁぁ!!」
身体の中にゼノ様の欲が吐き出され、また熱が身体を帯びていく。
意識が弾け、身体がふわふわ浮いているような気分になった。