第17章 秘密のバスタイム【甘裏】*ゼノ*
ゼノ様はふっ、と口許を緩めると、唇がもう一度重ねられた。
すると、その唇が今度は胸の先端の蕾へと吸い付いた。
「ふぁっ……あ……っ、ん……。」
ゼノ様の舌に転がされ、少し歯を立てられ、その度に身体が勝手に跳ねてしまう。
「……今日はやけに感度がいいな。身体が暖まっているからか?」
何かを企むような笑みを浮かべると、ゼノ様は私を抱き上げ窓際へと座らせた。
「…ゼノ……様?」
首を傾げる私をよそに、ゼノ様は私の膝を両手で割り、頭を滑り込ませた。
そして先ほど私の胸を弄っていたその舌を、中へと侵入させた。
「んぁぁぁっ!!」
あまりの刺激に声を抑えられず、自分でもそれに驚いてしまった。
頭を手でどけようとしても、ゼノ様は容赦なく舌を差し込み、私の身体から溢れる蜜を舐めとっていく。
舌が抜き差しされる度に、身体に電流が走るよう。
「…ゼノ…さ……ま、…っ……ん!……ダメ…。…………声、我慢……でき……っ…な、……はぁんっ…」
「この階には俺とお前しかいない。メイドたちには下がってもらっている。…こんなになっているのに、止めるのか?」
ゼノ様はその長い指を私の中にゆっくりと入れ、数回動かし、私にその指を見せた。
きれいな指に私の蜜が絡み付き、月明かりに照らされて光って見えた。
「…お前はこれで満足か?」
蜜をぺろりと舐め取ってみせるゼノ様はとても妖艶で、その姿に心を捕らわれ誘われた。
「…ゼノ様が欲しいです。」