第23章 『再・理解』 2
~~~~~~~~~~
「ホークアイ中尉。電話だ。」
「電話ですか。」
そろそろ仕事も終わりそうで今日の夕食は何にしようかと考え始めた頃だった。
いったい私に電話なんて、誰かしら。
『あぁ、ホークアイ中尉。』
「あら、どうしたの。ファルマン准将。」
『よくない知らせなので、簡潔に伝えますね。』
よくない知らせ。
一度深呼吸をしておくべきかしら。
ファルマン准将も言いだしにくいのか、次の言葉が聞こえてくるまでに少し間があった。
『 。』
「え?」
『しかるべき所にはこちらから伝えてあります。できれば他言しないように。』
真っ白になった。
恐ろしいほど優秀なあの子が、いったい、なぜどうして?
『…ホークアイ中尉?大丈夫…ではないと思いますが…。』
「事実、よね?」
『はい。この目でちゃんと確かめました。嘘じゃないです。』
「そ、そう。……伝えてくれてありがとう。」
がちゃんと受話器を降ろした手は、受け入れられない事実に震えていた。
食欲が無くなってしまった。