第23章 『再・理解』 2
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ファルマンから連絡が来た時は驚いた。
何度か聞き直してしまうほどに。
しかし、あいつが?
「なぁ。それ、本当に嘘じゃないよな?」
『あぁ、嘘ではない。近いうちに簡単な葬儀が行われるし、俺ももちろん参加する。』
「マジかよ………マジか…。」
『ブレダ、何か伝えたいことはあるか?』
「いや……ねぇな。」
じゃぁ。と切れた受話器。
プー、プー。となり続ける音にどっと疲れが増した気がする。
家族や他の連中にはファルマンが伝えたと言っていた。
なるべく口外はするな。とも。
今、なにが起ころうとしているのかわからないこの不安定な状況で、あいつがいなくなった事を知れば落胆しこの勢いすらも減速しかねない。
特に、あの兄弟が。