第17章 『再構築』 4
「あ、兄さんこれ。リンが使ったルームサービス代……。」
渡された一枚の紙。
請求書。
そこに書かれた金額を見て、驚いた。
「は?……って、一飯どころじゃないじゃねぇかぁぁ!!」
ズドーン!とリンを窓から突き落とす。
ふん!清々した!
「うるさーい!ガキか、あんたらはっ!」
と、突然部屋の戸が開いて、怒鳴り声と共に鬼が現れた。
「あたし、明日は早いんだから睡眠の邪魔しないでよ!」
「あ、そっか。ラッシュバレーに戻るんだっ…け……。」
ふと思った。
俺は、明日にでもスカーと戦う、すると多少なりと腕を壊すかもしれない、機械鎧技師が必要。
「待て!ラッシュバレー行きはキャンセルして、もう少しセントラルに居ろ。」
「は?」
「エドワード。君、もしかして…」
「違っ!まぁ、その何だ。ほら、腕が壊れるかもっつーか、たぶん、壊すっつーか……なぁ?」
「壊す予定あるんかいっ!!」
いつもち出したのか、いつものスパナでぶん殴られた。
いや、ホント。
ご迷惑をおかけしま……す。