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そしてこの道が続いたら【Mr.FULLSWING】

第4章 外野組


「辰羅川!」
ぴょんっと2人の間に飛び出て来たのは○○。
「全部知ってたんだって!?んもう!本当に策士なんだから!」
「おや、お教えした方がよろしかったですか?」
変わらずにこにこ笑う辰羅川に、○○は意外にも全力で首を横に振った。
「ううん!自分の口から告白出来てよかった!ありがとう!」
そう言うと、○○は深々とお辞儀した。


あぁそうか。犬飼は何となく理解した。
確かに教えられていたら、こんな喜びは無かったかもしれねえ。
こうやって仲良くなる努力をしたり、勇気を振り絞ることも無かっただろう。
恋愛は人を成長させるっつーのは本当なのかもしれねえ。
これで、よかったんだな。
犬飼はようやく全てのことに納得がいった。




ふと辰羅川と犬飼の目が合った。
「犬飼君からの感謝は無いんですかね?」
悪戯っ子のように笑う辰羅川に、犬飼はなぜかドキッとする。
・・・コイツには勝てねえな。
珍しく素直に感謝する気になったんだから、俺はすげえ親友を持ったもんだと犬飼はしみじみ思った。
「とりあえず、サンキュな。」
「あたしも!本当にありがとう!」
「どういたしまして。末永くお幸せに。」
2人に一同から暖かい拍手が送られた。
晴れて2人はみんなに見守られ、想いは実り付き合うことになったのだった。




「ところでお二方。我々はこれ以上、あの親衛隊の足止めなど出来ませんので。」
「「・・・あ。」」

2人の道は前途多難なようだけれども、これからは2人の力で乗り越えよう・・・なんてね!
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