第10章 再会が必ずしも良い事とは限らない
小走りで屯所の門まで向かうと、当然そこには沖田隊長の姿があった
『お、お待たせしま…』
「あぁ、大分待った」
ぐっ!いきなりムカつくんですけど!?
ていうか5分くらいしか待ってないでしょうが!
「何ボサッとしてやがんでェ、行くぜィ」
『あ、はい…』
何だかさっきまで必死に悩んでた自分がバカみたいだ。
あの変な胸の動悸はやっぱりあの時びっくりしたからで、沖田隊長にも変わったことは何もない。
それに今はそんな心配よりも
「あ、そうそう。オメェに1つ聞いておきてェことがあったんでィ」
『…え?』
「首輪なんだけど…この鎖の方か犬用のやつか、お前どっちがいい?」
『…。』
寧ろ別の意味でまた心配になってきた