第13章 嫌な予感ほどよくあたる
「忘れる…な、お前はきっと強く…なれる」
『う…ッ』
「そしていつか…護りたいと思った者を…必ず護り抜くんだ」
『平河…隊長…ッ』
「結衣…例えお前が誰からも相手にされなくても…お前は、いつまでも俺の…自慢の隊士で大事な女の子だよ」
そう言って最後に優しい笑みを浮かべた平河隊長はそのまま息を引き取った
頭が真っ白になって、周りの音も一切聴こえなくなった
気がつくと私は土方さんたちと車に乗っていて
「結衣ちゃん大丈夫?」
隣に座る山崎さんと彼が差し出す私の刀が目に映った
『う…うわぁああッ!』
そしてようやく私は、目の前で起った残酷な出来事に大声で泣いた
まるで小さな子供のように。