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短編集…あんさんぶるスターズ!【あんスタ】

第8章 両片想いが喧嘩した結末は ー朔間零ー


「え?零さんが変?」

「……変っつーか、なんか昔に戻ったみたいなんだよ。なぁアドニス」

「あぁ、もうおじいちゃんではなくなった。」


ANDEADの二人に捕まり未だ帰れずにいるあんずちゃんです。

まだ完全下校じゃないから良いけど


「若返ったってこと?」

「そうだ。」

「あ……」


そう言えば、最後に会ったとき……『出て行け』とか言ってたな。
 
あ、あの時か……!


「……二人とも…あのね…」


私は正直に二人に話した。これを聞いた二人は納得したようだった。


「嫌いっつったのか…」 
 
「ほんの冗談交じりに…」

「しかしなぜ朔間先輩は怒ったんだ…?冗談なら聞き流せる人だ。」


アドニスくんと私はそろって首を傾げた。


「はぁっ!?アドニスてめー、吸血鬼ヤローから何も聞いてねぇのか!?」

「あぁ、聞いた。朔間先輩はあんずのことが……」

「わーっ!わーっ!アドニスてめー何してんだっ!!」

「待って気になる!言っちゃってアドニスくん!!」

「あぁぁ!面倒くせぇ!さっさとくっつけ!あんず、告白しやがれっ!」

「ええええええええーーーっ!?」


その日はやけくそなテンションのまま家へと帰った。

家に帰ると我が弟がひょっこりやって来た。


「お姉、宗ちゃん来てるよ」

「え?学校であったんだけど…」


家に来る必要あったのか。
私は宗お兄ちゃんがいるというリビングへ足を運んだ。


「いらっしゃい、宗お兄ちゃん」

「お邪魔しているよ」


チクチクと何かを塗っている宗お兄ちゃん。相変わらず器用だ。


「影片も来ているよ。すまないね…君の母に泊まりに来るように言われたのだが影片まで連れてきてしまった」

「あぁ、影片くんもいるの。」

「今風呂に入っている。」


弟もとことことやって来て私の隣に座って一緒に宗お兄ちゃんの仕事ぶりを見ていた。




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