第48章 おめでとうという大義名分のもと謝罪します 漣ジュン
奇しくも夏目の思い通りになったのだ!!
「やっべえあめさんの誕生日忘れてた………ッ!!」
「「「え」」」
その場にいた全員が凍った。真昼からEdenのライブがあり、今終えたところなのだが頭の中がライブ一色でもうすっかり忘れていた。
「今ごろ飛び下りてたりして!ね、ジュンくん?」
「本物の天使となられたのですね!!」
「………南無」
「おひいさん、茨、凪沙さんこそ飛び降りてくれ…!」
ジュンはそうとなったらとババババッと着替え、私服になった。
「俺、行ってきて良いすか?」
「え……でもジュンくん?」
「………ここは、大阪だよ」
Edenは今日…………大阪でライブをしていた。
もはやガッデムとか叫んでる場合ではない。ジュンはその場に崩れ落ちた。
「電話で良いのでは?」
「……………直接会って言いてぇんだよ」
「しょうがないねぇ……別れることとなっても僕が慰めてあげるから!!」
「おひいさんそれ洒落になんないっすよぉ…」
「………ジュンはハイエナだから走れば…」
「凪沙さん、俺人間です」
というわけでEdenの控え室は賑やかになった。
ジュンが控え室を飛び出すまであと何秒だろうか…………。
以上、語りは七種茨でした!
あめさん、誕生日おめでとうございます!敬礼~!!