第5章 Valkyrieでも行き着く先はホッケー
「なるちゃーーん!!」
ガーデンテラスに来た影片くん。注目されてることに気づかないのだろうか。珍しくハイテンションである。
「あらぁ、どうしたの?」
「あんなぁ、実は……」
事情を聞いた鳴上くんはなるほど、と納得。
「確かに私ももっとニッコリしたらいいのに~って思うことはあるわねぇ。試しに笑ってみたらどう?」
と言われたので試しにニコッと笑ってみた
「……………これは困難を極めるわよ」
「えらいハードル高いなぁ」
かなりひどい笑顔だったのだろう。2人とも顔が真っ青だ。
「表情筋が堅いのかしら~?」
ムニムニと頰をつまんでくる鳴上くん。何か今日はつままれてばっかな気がする。
「ん~…。でも笑わないと嫌われるよーって言うた奴も嫌な奴やな~。」
影片くんはお手上げという感じだった。しかし鳴上くんはフフンと自信満々に
「アタシに任せてっ!」
と言った。