• テキストサイズ

短編集…あんさんぶるスターズ!【あんスタ】

第33章 嫉妬大作戦 葵ゆうた


「ゆーうーたーくん!」

「何?」


放課後になって、昼休みからずっと元気のない弟の元へひなたがやって来た。

……その後ろには、普通科の女子の制服を着た黒髪ロングの可愛い女の子が立っていた。


(………可愛い子だな。でも誰なんだろう…?)


「初めまして、ひなたくんの彼女の友子(ともこ)です!」

「………………は!?」


ゆうたは目を丸くした。ひなたに彼女がいるなんて初めて知った。


「えぇ!?いつ!?いつから!?」

「へっへーん!友子ちゃん可愛いでしょ~?ずっとゆうたくんに会いたがってたから、連れてきちゃった!」

「……それ校則的にセーフなの?」

「細かいことは良いじゃないですか!あの、私…ゆうたくんにも彼女がいるって聞いて、ダブルデートしたいな~……なんて!」

「あ、あんずさんがOKしたらね……」


苦笑いのゆうたとは反対で、二人はキャッキャ笑っている。


(……何か、アニキの彼女でも納得な人だな……友子ちゃんか………)


普通に可愛いので、思わず見とれてしまう。


「さぁ!早く行きましょう!あんずさん…でしたね!?許可をもらいに行きましょう!」

「よーし!行くよゆうたくん!」


ゆうたの意見は聞かず、二人はグイグイ彼を引っ張り連れて行く。


2-Aについた三人はあんずを見つけて突進していく。


「あんずさん!」

「あぁ、ゆうたくんとひなたくんと…………えーと………」

「ひなたくんの彼女の友子でーす!」

「へ~そーなんだ!彼女…………ってえーーーーーーっ!?!?」


は、初耳!初耳学!!とかなんとか叫びながら分かり易く狼狽するあんず。


そんな彼女に間髪入れずに友子が話しかける。


「あの!今度ダブルデートしません!?」

「み、見た目に反して超アクティブだね君!?他の3人がいいなら私もいいよ………?」

「やったー!それじゃあ遊園地でも行こっか~!」


とんとん拍子で話が進んでいく。先ほどのこともあってか、ゆうたとあんずの距離は少し離れていた。



/ 683ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp