第4章 全力放置 朔間凛月
「コーギー、今日はレッスンじゃないの?……ふあぁ」
「おぉリッチ-、アドニスの野郎が用事でよ。なくなっちまったんだ。今日は部活もねぇしちゃっちゃと帰るわ。」
凛月はそれを聞いて目を見開いた。
「……茜が軽音部の部室に行くって言って、まだ戻ってきてないんだけど………」
「あ?部室には吸血鬼ヤローしかいねぇよ………ってまさか!」
そこで大神は言葉を止めた。まさか、茜に何かしてんじゃねぇだろうな、と。
「兄者が………ありがとうコーギー。行ってくるよ。」
凛月はそう言って教室を出て行った