• テキストサイズ

短編集…あんさんぶるスターズ!【あんスタ】

第4章 全力放置 朔間凛月 


凛月くんの補習の間、私は大神くんと廊下で凛月くんを待っていた。


「………眠い」


この一言に尽きるのだが。


「…お前、そんなんなるまで何してたんだよ。前にも言ったけど、人に頼るってことを覚えろ!」

「うん…大神くん、ありがとう…」


と言うとべ、別にそんなんじゃねぇしっ!とか真っ赤になって言うもんだから可愛いなぁと思ってしまう。


「んで?お前、リッチ-避けるのやめたのか?」

「嵐ちゃんと真緒くんがもう良いよって……。私は…凛月くんと寝ることで休養をとってのかもしれないわね…。」


今更ながらに気がついたので、どうしようもないのだが…。


「はん、気づいて良かったじゃねーの。これ以上避けてたらお互い死んでたかもなぁ?」

「マジで冗談に聞こえないよ…?あぁ、あと最近アメージングさんに会ってないからかも。あの人に驚かされたら絶対眠れるもん」

「びびりすぎて気絶してるだけだろうが!お前のビビリ症は何とかなんねぇのかっ!?」


いきなり怒鳴られて飛び上がる。声が出なかっただけマシかもしれないがすっころんだ。


「…………Oh my god」

「…どごぞの1年の口調がうつってんぞ。つか大丈夫か?大声出して悪かったよ。」


大神くんが手をさしのべてくれたのでその手を掴もうとすると…掴む前に他の手が私の手を掴んだ。


「コーギー…何してくれてんの」

「ゲッ!リッチ-!てか……俺が悪いのかよ……」

「凛月くん誤解しないでね、私がこけただけだからね?」

「わかった」

「理解早っ!?」


凛月くんはどことなく嬉しそうに私を立たせた。思えばこうやって近くにいるのはとても久しぶりだ。


/ 683ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp